「大倉山」の街をご紹介します。いまは閑静な住宅街が広がる港北区屈指の緑園都市ですが、かつてはこの駅を目指して文化人や、大勢の観光客が訪れていました。

梅の名所として有名になった大倉山

69,000m²の敷地をもつ大倉山公園（現在は横浜市営）。梅の季節以外もゆったり自然散策が楽しめます。晩秋になれば園内各所のモミジやイチョウが見事に色づき、紅葉鑑賞の穴場スポットにもなっています。

大倉山記念館

大倉山精神文化研究所は現在も活動中で、哲学・宗教・歴史などの文献を集めた図書館は一般公開されています。また、建物全体は1981（昭和56）年に横浜市に寄贈され、現在は横浜市の市民利用施設「大倉山記念館」として運営されています。館内の各室は誰でもレンタルすることができ、演奏会や講演会、写真展などが頻繁に催される文化的施設となっています。

ギリシャ建築洋式を取り入れて街並を統一

市民に開放された大倉山記念館にちなんで、1988（昭和63）年に駅前の商店街がギリシャ建築洋式を取り入れて街並を統一しました。白亜の「エルム通り」を形成し、大倉山のシンボル的な景観となっています。

太尾神社の例大祭ではお神輿が街を練り歩き、担ぎ手だけでもたくさんの人が集まり、お祭りモードで参加された方は大変盛り上がります。